パリの雰囲気漂う、どこか懐かしいフラワーショップ「ジャルダン ノスタルジック」

古き良き日本の奥ゆかしさを持ちながら、ハイセンスな店が多く立ち並ぶ神楽坂。その中でもナチュラルな雰囲気が魅力的なフラワーショップ「ジャルダン ノスタルジック」をご紹介。フローリストの青江健一さんにお話を伺った。

神楽坂にある「懐かしい庭」

早稲田の街紹介最終回は、もっと足を伸ばして神楽坂へ。名前の通り、街には小さな坂がいくつもあり、まるで探検しているかのような面白さがある。洗練された店が並ぶ神楽坂はまるで小さなパリのようだ。早稲田寄り、天神町の裏道にジャルダン ノスタルジックは構えられている。お店から溢れんばかりの花々が訪れる人を出迎えていた。

ジャルダン ノスタルジックは、フローリストの青江健一さんと、フローリストでパティシエの加藤孝直さんの二人で営まれている。「市場で知り合った際、お互いお店を出したいと意気投合したんです」と青江さん。店内にはさまざまな種類の花がズラリ。一般的なフラワーショップとは違い、素朴な、庭や田園を感じさせる雰囲気の花が多い。お店の奥には加藤さんが焼いたお菓子や、青江さんがフランスの蚤の市などで仕入れてきたアンティーク雑貨も並んでいる。「花屋だけど、花だけじゃない。おもちゃ箱をひっくり返したようなお店にしたかったんです」と青江さん。ジャルダン ノスタルジックとはフランス語で「懐かしい庭」という意味だという。レトロな店内にお花やお菓子、アンティーク雑貨が並ぶどこか懐かしい雰囲気にぴったりな名前だ。

花に囲まれた非日常を楽しむ空間

街中に佇む小さなお店。その懐かしく、可愛らしい店内にお客さんはどこかワクワクとした表情を見せる。訪れる人はやはり女性が多いけれど、最近男性も増えてきているのだと青江さん。「男性ふたりがオーナーのお店だから、入りやすいと思ってもらえているのかもしれませんね」と嬉しそうに笑う。花を買うだけではなく、空間を楽しんでほしい。そんな想いから訪れる人とのコミュニケーションも大切にしているという。

ここジャルダン ノスタルジックは花屋と一括りにしてしまうのはもったいないアトリエだ。お菓子やアンティーク雑貨が置いてある他にも、毎週末には15時からお店の奥でカフェが開かれている。ここで食べられるケーキやお菓子は専門店に負けないほど。パティシエの加藤さんの気分や、その日入ったおいしい食材を使ったメニューが楽しめる。

また、週3~4回レッスンも行われているのだとか。ブーケやアレンジメント、これからの季節にはリースなども作れるそうだ。普段自分ではなかなか作ることのできないこともあって、口コミで人気が広がり、今ではいつも満席。2ヶ月に1回、火曜日の夜にお店のブログでレッスンの告知がされているので行ってみたい方は要チェックだ。

粋な街で、個性を活かす

なんとも、神楽坂は不思議な街だ。日本の奥ゆかしさを感じさせつつも、パリのようなセンスの良さも持ち合わせている。あえて言うなら粋なのだ。個性的なお店が並ぶ中、ジャルダン ノスタルジックもそのひとつ。
店内を彩る花々は、いわゆるフラワーショップのそれとは異なる。私たちがよく見かけるフラワーショップの花は、原色やパステルカラー。彩度の高いものばかりの印象だ。ところがジャルダン ノスタルジックには、くすみの入った落ち着いた色合いのもが目立つ。どこかアンニュイな表情を見せる花々は市場で青江さんと加藤さんのふたりが厳選して仕入れている。花の市場に行くのは週に2~3回。市場に向かうために毎回午前2時に起きているのだという。「早起きは少し辛いけれど、市場で花を選ぶのは楽しいので頑張れます」と青江さんは話す。10件以上もの卸問屋を何往復もしてその日仕入れる花を吟味する。きれいなものからおもしろいものまで。もちろん、良いものは早く売れてしまう。そのために午前2時に起きて市場に向かうのだ。花の感性はフランスで学んだと青江さん。フランスの花をはじめとするさまざまな文化に触れることで個性を出すことへの素晴らしさを吸収しているのだという。「他の花屋と同じことをしてもつまらない。自分が好きだなと自信を持って思えるものをお客さまにも良いと思ってもらいたいですね」

自分たちの豊かさが、店を豊かにする。

ジャルダン ノスタルジックは今年で5周年を迎える。5年という節目を経て、青江さんは時間を大切に過ごしていきたいと振り返る。「この5年間、お店の経営に追われる生活が続いていました。今後は少し、余裕を持って自分たちを豊かにするインプットの時間も増やしていきたいです」自分たちが心豊かな生活を送っていなければ、良い花や雑貨、お菓子を提供することはできない。お店の感度を上げていくためにはまず、自分たちの感度を高めていきたいと語った。そのためにも、今まで二人でやってきたことを今後はスタッフを増やしてチームでやっていきたいという。すでにここで働いているアルバイトの方はレッスンにも通っていた元常連客。「ジャルダン ノスタルジックの花が好き」という思いの元、チームの力を合わせて更にパワーアップしていくだろう。

「気をつけて帰ってくださいね」と青江さんと加藤さんの二人が扉の前まで見送ってくれた。穏やかだけど、おもしろい。そんな二人の雰囲気が神楽坂の街によく似合っている。
早稲田の街紹介は今回で最後。さあ次はどんな街に出会えるだろう。

店舗案内

ジャルダン ノスタルジック
〒162-0808 東京都新宿区天神町66−2
TEL:03-6280-7665
営業時間:月~金11:00-19:00 土・日・祝 11:00-19:00
※カフェ営業 土・日15:00-18:30(L.O)
定休日:火曜日

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